建築設備の耐震設計に関する講義を実施しました。

 国⽴研究開発法⼈建築研究所が独⽴⾏政法⼈ 国際協⼒機構(JICA)と連携して実施するJICA課
題別研修「重要建物の地震リスク対策強化」コースが5 ⽉2 2⽇より7 ⽉6 ⽇までの約2 ヵ⽉間で
開講されました。
 この研修では,庁舎,病院,消防,警察などの重要建築物が地震後も(多少の補修の後に)使い続
けられ,⾏政サービスが継続して提供されるためには,地震による構造部材や⾮構造部材等の被害
を軽減することが重要と考えています。そこで本研修では,(1)新築の設計⼿法や技術の理解を通じ
て重要建築物の『機能継続性を確保するために必要な基本的な考え⽅』を学び,(2)災害前の事前対
策(耐震診断⼿法,既存建築物の耐震改修),(3)災害後の事後対策(応急危険度判定,復旧技術指針
等)を学ぶことを⽬的としています。今年から建築設備の重要性が注⽬され、建築設備の地震被害状
況や耐震設計について、新たな講義が企画されました。
 その中で、弊社の込⼭治良は、建築設備の耐震設計に関する講義を担当しました。講義の概要を以
下に⽰します。テーマは、「重要建築物の設備の耐震設計(Seismic design of building equipment for
the critical buildings)」です。通訳は JICA 筑波研修監理員の古⾕野智江様にご対応頂きました。
 講義⽇時:令和7 年7 ⽉1 ⽇(⽕)午前の部9:30〜12:00,午後の部13:00〜15:30
 場所:国⽴研究開発法⼈ 建築研究所(茨城県つくば市⽴原1-3)
 研修担当部⾨:国⽴研究開発法⼈ 建築研究所 国際地震⼯学センター
 受講者:開発途上国における,耐震建築の技術普及を担当する政府機関に所属する
     中堅技術者(アルメニア,インドネシア,カザフスタン,モロッコ,北マケドニア,フィリピン,トルコ,ウズベキスタン)
 講義内容:
① 建築設備のうち、設備機器の耐震設計の考え⽅や耐震設計の計算⽅法
② 設備機器の地震⼒の算出⽅法や設備機器の積載荷重の設定⽅法
③ 躯体と設備機器を接続するアンカーボルトの破断の種類と検定⽅法
④ 設備機器と配管をユニット化した鉄⾻製設備架台の構造計算の実務
⑤ 配管・ダクト・電気配線・ケーブルラック等の耐震⽀持材の設計計画
⑥ 建築設備の耐震設計・施⼯指針における耐震⽀持材の標準化の内容
⑦ 配管ルートに合わせた⽅向別の耐震⽀持材の配置計画の考え⽅
⑧ 配管の熱膨張応⼒に着⽬した配管応⼒解析の不具合事例と改善案
⑨ 屋外の設備機器に対する耐⾵設計の考え⽅や構造計算⽅法の解説

受講者との集合写真

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